天津祝詞を唱える

新市教会では大祭以外(大祭では祈願詞祝詞を奏上する)の祭典では天津祝詞を唱えております。その中に「もろもろのまがごと罪穢を祓い給い清め給え」という言葉があります。

色々な解釈がありますが、祓いとは取り除いていただくと言う意味でつまり神様に取り除いてきれいにしていただくという意味になります。それは「罪」と「穢」ということになるのですが、ここで言う罪は自分さえ良ければ良いというわがままな気持ちや、いけないと分かっていてもしてしまうわがままな言動などということを示しています。

さらに、穢は一説には気枯れとも言われ元気がなくなること、つまり、気持ちが落ち込むことが穢とされているようです。こう考えてみますと、この罪穢を祓うと言うことは自分の気持ちを切り替えて祭典に臨ませていただく。天津祝詞を唱えて「身体の内側を清めて神様に取り除いていただく」という事だと私は考えております。本教では「お取り払い」という言葉を使う時がありますが、意味合いは同じ事だと思います。自身の心の事ですので他人からは見えません。その思いを聞いてくださるのが御結界の役割であると思います。

お取り払い頂いて気持ちを整えて次に、明日に進ませていただく。それが罪穢を祓うと言うことになるのだと思います。昭和五十八年に儀式が変更になりましたが、祈りの込め方は今も昔も変わらないと思いますので祭典を通して心新たに頂かせていただきたいと思います。

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金光教新市教会